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2010年04月21日
花の蜜がごちそう 薪が届く
氷点下まで冷え込む朝は、終わった。軽井沢のあちこちで、ようやく辛夷の白い花が開きはじめている。穏やかな朝は、私たちの暮らしをこれほど平和な空気で満たしてくれるのだろうか。雑木林の淵では、ひょろひょろとした背高ノッポのネコヤナギが黄色い花をポチポチと咲かせ、しなやかなその枝が微かに揺れているのがベッドから見えた。枝にとまっているのは、ヒヨドリ。この枝には不似合いな大きさと重さの鳥である。冬の間にはない、静かな、静かなブレック・ファースト。

野鳥の中には、”花の蜜や果汁”を好む者がいる。我が家に訪れる鳥では、メジロとヒヨドリだ。花に顔を埋めて黙々と蜜を吸う姿は、ヒトが美味なる”蟹”を食べる幸せな時間と似ている。本当に美味しいものの前では、みな味覚に集中して静かになるのだ。
春は、やってきた!今年は、何度も何度も待たされ、先延ばしにされてきたような気もしていたが...。
たぶん?いや、今回ばかりは確かに”春”である。

今朝は、森林組合から楢の丸太が届いた。今年はいつまでも雪が降っていたから配達が遅れているものと勝手に決めつけていたが、そうではなかった。ちょっぴり不安になって催促の電話を入れてみると、「いつでも届けられるんだけど...まだ、庭がぬかるんでいるかと思ってね」そう、言われたのだ。そうか、そんなことまで気にかけてくれていたなんて...。毎年、確実に注文をするということは、即ち、このような気遣いが生まれることだった。
この先もずっと眺めていたい、大好きな風景を守っていく為には、需要と供給のバランスを保っていくことが大切だ。何年か前に、森林組合の人から発せられた言葉が思い出された。「毎年、薪の注文がくるからさ。山に”楢の苗”を植えたよ!」私は、この言葉を待っていたように思う。尽きたら終わるものと、身近なところで作り出せるもの。暮らしの根っこを支えるものは、やっぱり身近になくてはね。今年も、山の恵みを少しだけいただきます!
posted:2010年04月21日 11:33



