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2010年03月28日
”京の土”をあじわう午後
京都の亀末廣で買った素朴な菓子が、今日のお茶うけ。”京の土”という、素朴でユニークな名がついている。包みを広げてみると、「あぁ、ホントだー!」と納得。昔ながらの日本家屋の、靴脱ぎ石を下りたところの乾いた(焼き物のように貫入の入った!)地面が、まさにこの菓子なのだ。

大きさは20センチ角くらいだろうか。それを手に取り、好きなように割って口へ運ぶ。口当たりはびっくりするほど軽くて、麩菓子のよう。土を模した肌は上質な砂糖衣だった。思わず、「うまいっ!」と声が出るインパクトのある菓子ではないけれど、手にとった瞬間から親しみが湧いてくるお茶うけも珍しい。今回は土の表面にふたつの松葉が添えてあったけれど、紅葉の時もあるそうで。
ふと、食べ終えた皿に目が止まる。じわりじわりと、この菓子の良さが伝わってくる瞬間だ。これこそが、亀末廣が老舗たる所以。半生菓子と干菓子が四畳半に詰め込まれた”京のよすが”は素晴らしかった。そして、今日味わった”京の土”はいつまでも記憶に残る菓子になるだろう。いかにも日本らしい、粋な菓子。こんど、外国に住む友人へお土産に持っていこうと思う。

posted:2010年03月28日 17:22



