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Born Conduction Life in 軽井沢

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2010年03月24日

冷たい雨の降る日は...

アオゲラが、僅かな餌を求めて我が家の薪の皮を突いている。コンコンとか、トントンとか、木琴を叩いているような音だ。小学5、6年生の頃だったと思うが、クラスでちょっとしたオーケストラを組む学芸発表会のようなものがあった。私のパートは鉄琴で、子供ながらにこの楽器が奏でるシックな音の響きに魅了されたことを思い出した。すぐ傍には木琴を演奏するクラスメイトがいて...。今は、楽器を演奏することも機会もなくなってしまったが、庭に訪れる野鳥の奏でる”生きるための音”が、時々音楽に夢中になっていた10代を思い出させてくれる。小降りだった雨が、激しさを増してきた。屋根を伝って雨水が落ちてゆく音が、静かな部屋のBGMへと変わる。いつもなら、とっくに餌探しを諦めて林の中へ飛んでゆくアオゲラだが、今日はいつまでも薪の傍らを離れようとしない。そうとう、ハングリーだ。

12時をまわると、無数の雨の線が、なんだか重たそうな線になってきた。粘りけのある雨である。今日の気温は最高でも3度ほど。ふと窓の外に目をやると、さっきまでの雨の線は”点”へと変化していた。午後1時、雨は”雪”に変わった。

この時期に降る冷たい雨を眺めていると、春がとても待ち遠しいものになる。気がつくと、景色の中に芽吹く何かを見つけようとしているのだ。それは少しずつ膨らんでゆく木々の冬芽であったり、真冬の世界には存在しない色であったりする。そして、花である。いつもの眺めに花を見つけた時の喜び...。

これまで花というものは、蕾を開き始めた頃が最も可憐で美しいものと思い込んできた。たぶん、そういうものだと決めつけていたような気もする。しかし、こうして満開に咲く花はどうだろう?貫禄があって、艶やかで、なかなか素敵ではないか。こちらの見方次第で、心境次第で、いかようにも変わるのが生きた花。コーラルオレンジがやさしい印象のツツジに、アマリリスと胡蝶蘭を合わせて。晴れた日にはない安定した自然光が、それぞれの色を鮮明に見せてくれた。

10.03.24.満開の花たち.jpg

posted:2010年03月24日 13:10

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