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2010年03月02日
雲の切れ間から 浅間山
雪に覆われてた庭に石垣に、”苔”が姿を現した。何ヶ月ぶりかに見る青さは新鮮だ。この時期にしては気温の高い日が続き、氷点下にならない夜が何日も続いている。そうして、長い間凍りついていた土の地面が、いよいよ”解凍の瞬間”を迎えた。いやらしいほどにぬかるむ地面、霧にけぶる日中、外気温は6、7℃あるというのに室内は真冬より肌寒い。例年より二週間ほど早い、春を前にした現象だ。

佐久市から自宅へ戻る途中で、重く垂れこんだ雲の間から、浅間山とそれに連なる山々が垣間見えた。標高の高い軽井沢は、山の裾野の一部にあるといつも思う。数十分のうちに山を下りて隣町に入った途端に、予想を遥かに超える明るさや暖かさに迎えられ。山を上って帰路につけば冬、雪や氷に再び包まれてゆくのだ。季節を行ったり来たりする不思議な体験が、日常の延長線に存在している。
今日という日は、山を下りていっても隣町と変わり映えしない眺めが視界に広がる。すれ違う車がライトを煌々と点けているのは、この先に濃い霧が待っているサイン。霧というものは、厳冬期には出ない。厳しい冬は終わった。
posted:2010年03月02日 16:52



