« アリウム・シューベルティ | to Top | 薔薇よりも...素朴が今の気分 »
2009年06月04日
コナシで お花見
海の口自然郷のなかにある、八ヶ岳高原ロッジ。標高は1600メートルほどあり、コナシの白い花がようやく満開の時を迎えた。雨上がりの翌朝、窓からの眺めはこんな感じで、うっとりするほど綺麗。廊下を歩く誰もが立ち止まり、息を呑むような光景に目を奪われてしまう。花だけを先に咲かせる初春の木とは違い、コナシはまず瑞々しい葉を茂らせてから、愛らしい薄紅色の蕾をつける。この葉っぱと蕾が織りなす数週間の色のグラデーションがなんとも素敵で、好きな風景だ。

音楽堂まで足を伸ばし、木陰を見つけて優しい草の地面に腰かけた。ここで、ハムとチーズのお手製サンドイッチでランチをとろう。軽井沢とは一味も二味も違った高原の空気に心地よさを感じて、立ち上がったところで、また見憶えのある葉っぱを見つけた。もう、葉だけでその木の名を当てる自信がある。間違いなく、ウリハダカエデである。だが、その幹の姿に仰天!私が木陰に選んでいた木が偶然にもウリハダカエデであることにも驚いたが、一週間前に見た木とは似ても似つかぬ立ち姿であったのだ。白樺のように色褪せた幹からは、お歳をめした老木であることが伝わってくる。楓でも、どんな木でもそうだが、時を経たものだけが見せる繊細で深い表情をしていた。所々に青さが残っているのは、私たちと同じように”幾つになっても気持ちだけは若い時のまま”の現れなのかも。

posted:2009年06月04日 18:26



