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2008年06月08日
緑の濃淡を味わう 蓼科
麦草峠から蓼科への道のりは奥行きのある緑が楽しめるので、たまに無性に走りたくなる場所だ。湖や名もない池が多く点在し、東山魁夷の描いた幻想的な風景でさえ、いつの日か出合えるのでは?そんな予感がしてくる。

標高2200m近い街道の最高地点にさしかかると、白樺林の根元に雪の塊を見つけた。その白樺は、おそらく先週芽吹いたばかり。軽井沢で見納めしたはずの山桜もここでは今が満開。6月に芽吹くなんて、ここは本当に春夏が短い場所。8月の終わりにはナナカマドの葉が色づきはじめるというのに...。
高低差のあるこの街道は空模様も変化に富んでいる。いきなり濃い霧に巻かれてスモールライトを点ければ、亡霊のように前から現れたオープンカー。こんな日に気の毒だなぁと思っていると、カーブの先にはサングラスが必要なほどの真夏の日差しが待っていた。芽吹いたばかりの新緑が、この先もしばらく続くのかと期待していれば、若草色は一気に群青色へ。鬱蒼とした落葉松林から聴こえてくるのは春蝉の大合唱。”長野は広く、山の国”であることを実感する。ぶらりと立ち寄った新顔の蕎麦屋では、まさかの山菜の天ぷらに舌鼓。次回、再びこの地を訪れるのは冬になるだろう。1シーズン逃してしまったジビエ料理を味わうために。山の幸に乾杯!

posted:2008年06月08日 16:37



