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2008年05月27日
植物がきっかけ
今朝は少し涼しい朝。掛け布団はもう不要と過信したために、寝起きから喉がいがらっぽい。開いた窓からスルリと入り込む空気は予想以上に冷たく、これから気温が20℃以上になったとしても、ひんやりとした冷たさは保たれるような気がした。庭に出ると、若々しい植物の鉱物香が鼻腔をくすぐって、まさに”薫風”とは今日のような風を言うのだろうと思う。一日の寒暖の差が20℃近いこんな日は、特に空気が澄むのだろう。光も風も、これ以上ないというほど洗練され、植物が一層輝いて見えた。
朝のまだ9時前に、珍しく山の上に住む友人から電話が入った。受話器の向こうから、いてもたってもいられない様子が伝わってくる。今日はまた朝からどうしたのだろう?と思っていると、聞きなれない山野草の名前が飛び出した。どうやら、彼女の庭を見に行った時に、そこにある植物の名を端からあてていった印象が強かったようなのだ。しかし、正直言って私は植物について詳しくはない。このブログを始めたころは、シラサギカヤツリのことをサギ草と勘違いしていたし、今でも思いこみによる間違いは多い。
「トリアシショウマは、ある?」
「ショウマ...はだいたい好きですね。レンゲショウマ、サラシナショウマは特に。でも、トリアシ?どこかで見たような気もしますが、はて?」
「花が鳥の足に似ているの。増えすぎてしまって、これから咲くものだから良かったら植えて!あなたならきっと気に入ると思う。この前、話していてわかったわ。今日はご自宅にいらっしゃるかしら?午後、山から下りるので、玄関に置いておきます。」
自分の親と同年代でありながら、気さくに相手をしてくれることが嬉しい。山の樹木や花を愛でる友人たちは、軽井沢らしい季節を存分に堪能しようと努める人でもある。ここで快適に暮らすために必要な共通点は、もしかするとそれだけで充分なのかもしれない。最近、植木屋さんでも山の樹木を欲しいという人が増えていると聞く。ツリバナ、ウワミズザクラ、ダンコウバイ、アブラチャン...植木屋を梯子しても見つからず、「山にはあるんだけど」と言われる。もとは軽井沢のいたるところに自生している樹木である。

この時期のツリバナは、ユニークな花だけでなく光に透ける葉脈にも注目して。たくさん日を浴びて、秋の紅葉も楽しみ。

なぜ、こんなに愉快な姿になったのか?クルマツクバネソウの花が咲いていた。

ヒメシャガはスッとした葉も涼しげ。やはり木漏れ日ができてからの方が快適そう。通い猫のトラオが庭に木陰ができたことに気づいてやってきた。我が家の庭に来るのは昨年の晩秋以来のことで、地面で転がってみたり、水辺鉢をのぞきこんだりしている。風の抜ける日蔭、張り詰めた冷気の中の陽だまり...猫が昼寝に選ぶ場所は快適の目印。そんな場所では一緒に私も転寝したい気分だ。
posted:2008年05月27日 15:31



