2008年03月31日
名残り雪 ふたたび
3月最後の日を締めくくってくれたのは、春の雪だった。

ほの白い朝の光に自然と目覚めると、外は雪だった。昨日は小淵沢にいたが、天気予報を裏切ることなく、午後から雨が降り出した。それが夜には冷たい霙に変わり、野辺山では木々が真白に染まるほど雪が降りしきっていた。高原野菜の準備がはじまろうとしていた広大な畑の土色を眺めて”冬の終わり”を感じていたのが同じ日なのだから、春の一日は慌ただしい。
日付が変わろうとする時刻に、ようやく軽井沢にさしかかるとこちらもやはり雪。それが今朝まで静かに降り続いていたのかもしれない。この時期にしてはかなりの積雪量で、湿り気のある雪が木々の枝にビタリとついていた。華やかな雪景色、ふたたびである。最高気温は7℃というが、厚い雲に覆われたままでは午後になっても氷点下だろう。春の雪にしては長いことその美しい姿を留めてくれている。しかし、この雪景色は暖かな日差しと引き換えなのだ。「寒さは薪ストーブで凌げばいい」そう思って焚きはじめたら、少しづつだが雲は流れて雪の色がパーッと明るくなったり、元に戻ったり...。雲の隙間を見つけようとしているかに見える太陽の光は暫く不安定。安定した光が高窓からさんさんと届くようになると、そこには清々しい青空が広がっている。一口に青空といっても、今日は春らしいペールブルー。ほんの数時間前まで”綿飴”のようだった木々の枝に雪はかけらもない。地面ももう冬の冷たさではない。鳥の囀りものどか。屋根だけ白い雪に覆われているのが不思議なくらいで、手前にそびえるナナカマド。その赤い冬芽を鮮明に見せてくれたことが幸運。

posted:2008年03月31日 12:48



