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Born Conduction Life in 軽井沢

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2007年11月16日

セルロイドの眼鏡

今日、眼鏡を新調した。

ブティック・ラフォンにしよう!と半ば決めて店に出向いたのが、色々ななものを手にとってかけていくうちに、今までほとんど興味のなかったセルロイドに手が止まった。ショッピングは出会いと直感。それこそが買い物の醍醐味だ。

「こちらは3年間熟成させたセルロイドを使って、一つ一つ職人が削りあげたものです。職人の名は○○」プラスティックのフレームに慣れていた私には、その厚みと風合いが優しく感じられた。耳にかかるフレームに金属の芯が入っていないことに気づく。そこもまた新鮮だった。

しかし、セルロイドとは本来どういうものであったか。

調べてみると、天然の綿の繊維素を主原料として作られたニトロセルロースをもとにした合成樹脂で、石油化学製品ではないことがわかった。世の中に、石油化学製品であるプラスティックが誕生するまでの約50年もの間、暮らしの中に日常的にあったものである。そういえば、実家で見た万年質や筆入れ、下敷き、三角定規、湯桶やせっけん入れ、おじいちゃんの七三分け用のクシもセルロイドで出来ていた。もちろん、当時の日本人を象徴させる分厚い眼鏡はその代表格だろう。江戸時代から今なお高級なべっこう素材を生活レベルまでもっていった樹脂といえる。

今日は気温一桁台の底冷えする一日で、黒い雲に包まれた浅間山からミゾレ混じりの雪が舞ってきた。明日の朝はマイナス5℃になるという。
温もりを備えたセルロイドは極寒の地にこそよく似合う気がして、冬の間は私の良き相棒になることだろう。

posted:2007年11月16日 17:13

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