| 避暑地軽井沢で骨に響く豊かな生活を目指して奮闘中。Yuuko のつれづれ日記。 | |||||
2006年11月28日
一羽の白菜
ご近所さんから、「お願い!もらって!!」と渡された一羽(一株)の白菜。
なんでも、農家さんが霜にやられる前に最後の収穫をしたものだそう。みるからに新鮮で美味しそう!でも、この人生で白菜は四分の一しか買ったことがありませぬ。これはもう漬けるしかないですね。
白菜を漬ける時のポイントは3つと聞く。
・かならず手で裂くこと ・天日干しすること ・塩漬けしたら、しっかり水を上げること
ずしりと重い一羽の白菜の根元に5センチほどの切り込みを入れ、両手でぐぐっと裂いていく。力が要るのかと思いきやスルスルと自然に裂ける。内側の葉はやわらかく、手で裂くことで葉の断面から塩がしみ込みやすくなるのだという。もし、これを包丁でやってしまうと内側の葉はバラバラになり収拾がつかなくなる。白菜を干す時、おばあちゃんは包丁片手に手でザックザックと裂いていたことを思い出す。塩をすり込む時もそうだ。口に含み「いい塩梅だ」と言うがそれがわからない。いとも簡単に見える作業、それが実は一番難しかったりして。経験を積んできた人の手は道具以上の感覚を兼ね備えるのだろう。

すぐにでも天日干ししたいところだが、今日はあいにくの雨。午後から曇というが霧も少し出ているようだ。明日の晴れ間を待って、今日は薪ストーブの横に白菜を置こう。初の白菜漬けがスタートした。
2006年11月27日
雨は怖い スタッドレスタイヤ
あと4日で11月が終わる。
今のところ、-4℃くらいまで冷え込んだ日は3回くらい。浅間山が薄っすらと雪化粧しても、まだ裾野の軽井沢には一度も雪が積もっていない。今日はこの時期にしては珍しく暖かい雨が降り、20:00の時点で気温は10℃もある。久しぶりに濃い霧が出てているのだろう。こんな時の新幹線が無言で通り過ぎることはない。太い音を鳴らしながら、霧の中で自らを主張するように走り抜けていく。
時折、思い出したかのように強まる雨足が運転を怖くさせる。今年は何事にも用意周到で、11月の初旬にはスタッドレスタイヤに履き替えていたのだ。いつ雪が降ってきても慌てないように...それが、この強い雨に、水溜りに、焦っている。
2006年11月23日
ガトーショコラのような浅間山
粉砂糖を叩いたように薄っすらと雪化粧した浅間山。色合いといい質感といい、ガトーショコラのよう。
朝と夕、庭においた水辺鉢にかわるがわる野鳥が立ち寄っていく。鳥たちは水を飲んだり、水浴びしたりと自由に使っているから、あまり警戒心を抱くことのない環境になっていることを嬉しく思う。様々な小鳥がしっかり順番待ちをして飛び交うその風景はさながら楽園のようだ。遠くから眺める私まで、豊かでゆったりとした時間に満たされていく。そこに、鳩のように大きなカケスとオオアカゲラが時を同じくしてやってきた。小鳥だけの静かな画面がいきなり躍動的になる。こんなシーンはそうそう無い。これはシャッターを切りたい!一瞬そう痛切に思ったが、いま動くのはやめよう。まずはこの目に焼き付けるが先と直感した。カケスは私が特に好きな鳥。聡明で優雅な姿にしばし見惚れる。
冬の間、鳥達が一番喜ぶのは、実はひまわりの種よりバードバスではないかと思う今日この頃。
2006年11月20日
あたたかい?雨
久しぶりのまとまった雨。強い雨足はデッキを”水面”と変える。そこに陽の光が入るなり部屋の白壁が突然ゆらゆらと揺れ始めた。外の、葉のない枝には水滴がとろりとついて、こちらも光を浴びてキラキラと光りだした。まるで樹氷を見ているようである。このまま氷点下に突入したら本物になるのにとも思う。しかし、まだまだ。冬枯れした景色にすぐさま冬の到来を予感するが、意外にも穏やかな日々が続く。やり残した宿題は、この寛大な時間に終わらせよう。

今日は、昨日が寒かっただけに(最高でも5℃)どこか生ぬるく感じる外気。体感温度は20℃くらいであろう。昨日より薄着で過ごしている。しかし、本当の最高気温は10℃くらいなのだ。こうして、知らぬ間に寒さに慣らされていく。12月後半からは、毎日がマイナスの日々になっていくだろうが、例年のことを思うと今着ている服がガラリと変わることはない。そこで、リビングのテーブルを暖色系に衣替えした。

2006年11月16日
モノクロームの空

夕暮れを直前に控えた、17:00の空。
かすかに空の青と夕陽のオレンジ色が感じられるが、限りなくモノクロームな世界。ビュッフェの描いた風景にどこか似ている。10分前でも10分後でもこの空には会えない。この季節、私が一番大事にしているとっておきの時間。
2006年11月14日
”新そば”を食べたら冬
11月に入ってからというもの、友人や知人からメールや電話が立て続けに届いている。久しぶりなので何事かと思ってしまうけれど、どれも急な知らせではない。一年のうちの11月とは、落ち着いて近況報告をしたくなる時期なのかもしれない。
今日は、清里に移り住んだ友人がひとり車を運転してやってきた。約1年ぶりの再会となる。女二人だもの。お昼は何を食べようか?と迷う。フレンチ、イタリアン、洋食なんでもあり。しかし、”新そば”の張り紙を掲げたばかりの蕎麦屋の前を素通りできようか。私は釘付けになった。彼女にも素通りできなかった。さっそく、天せいろと温かいそば”淡雪”をオーダー。淡雪だなんていい名前がついている。驚いたのはこのお店の海老天で、絶品!これだけの仕事をするのだから、どこかでかなりの修行を積んだご亭主によるものと思う。まだ先のことと思っていたが、いつの間にか新そばの季節になっていたのだ。稲刈り後には、これでもかという実りの秋が待っているが、蕎麦が収穫された後を見回せば、おそらくどこも冬。鴨鍋をつつく日も近い。
2006年11月13日
越冬準備
唐松の落葉も残すところ僅か。今朝はマイナスか、氷が張っていないのでかろうじてプラスか?という微妙な気温になってきた。昼間の最高気温は15℃。もうすでに、これくらいは暖かい日と感じているのだから不思議だ。しかし、昼間がそうであっても問題は最低気温。マイナス5℃以下ともなれば、水辺鉢の大量の水も簡単に凍る。今日を逃したらメダカごとアイスになるかもしれない。そう思い、鉢の底からメダカを可能な限り取り出す。リビングの片隅に置いた小さめの水鉢が春までの仮住まい。同じく寒さに弱い植物も引っ越してきて、今年の冬も賑やかなリビングとなった。

”家に守られている”と、日々感じながら毎日を過ごす人はどれくらいいるだろうか?私はこの地に住むまで、”家はプライバシーを守るためのもの”でしかなかった。それが、動物から、寒さから、身を守るためのかけがいのない器と変わっていった。ここに揃ったみんなが一緒に越冬する。
2006年11月08日
冬の朝 はじまる
ふいに訪れた強い寒気に身も心も引き締まり、冬の洗礼を受けたような昨夜。湯上りにはいつも、なぜかブラインドをスライドさせ、ほとんど何も見えるはずのない夜景に目を凝らしている。風の音や遠くで走る車の音、動物の音に耳を傾けたり。昨夜はいつもなら真っ暗な林の先に”瞬く星”を見つけ、こんなに低い位置に星があるなんて!と飛び上がって喜んだ。地球が丸いことを感じるとともに、それが肉眼ではっきり見えるこの環境に今年もまた感謝するのだった。冴えきる星空、そこで眩しいほどに輝く月はもう冬のもの。

今朝の最低気温は今シーズン初のマイナス(-2℃)をマーク。薄氷ではなく、いきなり1cmほどの氷が張った。スープから湯気が立ち上っている。冬は不思議だ。見えなかったものが見えてくるのだから。
2006年11月07日
木枯らし1号

風が強く、唐松がうねるように大きく揺れた一日。北海道では竜巻も発生したという。夕方、なんだかゾクゾクするなと思い、仕事部屋の薪ストーブを焚きはじめる。夜になると、日中は25℃と暖かかったリビングがあっという間に18℃まで下がっており、今日は2台の薪ストーブを運転することに。21時の気温を確認するとたったの1℃。どおりで寒いはずだ。もしかすると明け方はマイナスになるかもしれない。多肉植物は部屋に一時非難。水辺鉢のメダカは...うーん、間に合わない。
2006年11月05日
離山頂上からの眺め
気分転換に離山へ。雪が降り積もると早朝トレーニングに行く山だがこの時期は初めてのこと。今年の紅葉をしっかり目に焼き付けよう!そんな気分になる。混雑する道路を脇目に自転車で軽快に飛ばしていく。が、離山別荘地の斜面に入った途端に、ほとんど前へ進めなくなってしまった。息がきれる。速度は歩きよりほんの少し速いくらいだろうか。この道路、マウンテンバイクでもこれほどきつい傾斜であったのか。車ではなかなか実感できない傾斜である。知人が、「離山にはとても定住できない。あの傾斜だもの。」と下へ引っ越してきた気持ちがようやくわかったような気がした。
ウォーミングアップは済んでいる。珍しく車でいっぱいの登山口に自転車を停める。山に近づき、入ってみたらもうすっかり落葉している。遠景や良しである。靴が埋まるほどの枯葉を踏みしめて、時折下界を見下ろして前へ上へと進む。ただそれだけの行為が頭の中を洗う。そして気づくとあっという間に頂上へ。無風。もう11月だというのになんという温かさだろうか。霞みがかってはいるが西にまだ雪のない浅間、黒斑。東に人口雪で白化粧したばかりのプリンススキー場(正式には矢ケ崎山という)、妙義が見えた。

自宅に戻ると、下も穏やかに晴れていたのかサンルーム状態に。その暖かさに少しだけ横になり、その後は驚くほど元気に働く。夜になり、天窓から漏れてくる光の正体、暗闇のずっとずっと上のほうに光る月を見つけた。肉眼で見たいと外へ出る。綺麗なお月さんである。気温は5℃。きりりと冷えていることを頼もしいと思う自分がいる。すべての葉が落ちたら、いよいよ冬。昼よりも夜の空をいとおしく眺める日が刻々と近づいている。
2006年11月03日
文化の日 十三夜のお月見

GW並みに混雑する3連休がはじまった。紅葉前線は軽井沢でもだいぶ南下し、絶好の見ごろは過ぎつつあるが、遠景から望む離山は大変美しい。せっかくの文化の日なので、朝一番で旧三笠ホテルを見学。もう何度も三笠通りは走っているのに、車を停めたのは初めてである。期待の高まる西洋建築の美しい外観。定員40人に対して40室という設定がとても贅沢な避暑の家である。潔いほどの白壁の部屋は細かーくドアで仕切られ、サンルーム、暖炉、水洗WCや洗面、猫足のバス、軽井沢彫りの家具がきちっと配置されていた。モノの溢れた今の暮らしと比べたら、簡素で寒々しくもある。当時のままのガラス戸から外を眺めてみる。黄色く紅葉した楓とわずかな実をつけたツリバナの樹に見惚れた。どこにでもあるような景色なのだが劇的に美しい。近づいてみると、その秘密がわかった。昔の、歪んだガラスが作り出した心憎い演出であろう。今やカメラも何万画素の時代。印刷もしかり。際限なくクリアなものに近づいている。しかし、その反面で失っていくものも多いのでないだろうか。昔の人が見ていた窓からの眺めは、今よりずっとドラマティックなものであったかもしれない。
文化の日である今日は、十三夜でもある。実は月の美しさでは十五夜を凌ぐとか。今夜は家の中から晩秋に輝く月を愛でよう。
time : 18:00 | コメント (0) | Trackback (0)
2006年11月01日
ブルーベリーの苗木が届く
今日、待ちに待ったブルーベリーの苗木が届いた。半年前にナーセリーに直接注文しておいたものだ。丁寧な梱包にプロの仕事を感じる。生きた樹を梱包するのは意外と難しいもの。箱を開けていき、しっかりと育てられた苗木を見た瞬間、「あぁ、どうしよう」と責任感を感じて緊張してしまった。

私が今回注文した2年生の苗木はこの2種類。
・ノーザン(北部)ハイブッシュブルーベリー...チャンドラー 10本
・ハーフハイ(半樹高)ハイブッシュブルーベリー...ポラリス10本
家の東南に植える予定で土壌の調整をしたものの、やはり20本という数は初めてのことでドキドキする。中央葡萄酒 明野農場に葡萄の苗木を植えに行ったのは、私が日本のワインの仕事をしていた年だから、たしか2003年。その時の三澤社長の言葉が思い出された。
「この苗木は、人間のように簡単に引越すことができません。だから、愛情を持ってしっかり植えてください。」シャルドネの苗木の高さはわずか30~40cmであったと思う。か細い苗で心配になるほどだった。しかし、株間は1m以上。この株間の間隔をどう設定するかで、この畑は10aあたり○○本で○○t といった収量が決まる。ワインの場合、より濃縮な果汁を得ようとするなら1本あたりの収量制限が必須となるのだった。1本の苗木を植えるために30cm以上の穴を堀り放射状に根を広げて植える作業は、一見簡単なようだが決して手は抜けず、思ったよりも重労働だった。樹の一生を決めるのはこの瞬間と知ったのもその時だった。我が家のブルーベリーはあくまで趣味だが、可能なかぎり健やかに育てていきたいと思う。そうすれば、こちらの期待にしっかり応えてくれるだろう。
time : 16:05 | コメント (0) | Trackback (0)



