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リゾートクライマー活動記録

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2005年02月22日

八ケ岳 南沢大滝

シーズンも終わりに近づき、長く難しいアイスルートに向かうための最終仕上げをしようと考えて、先週行けなかった南沢大滝に行くことにした。今シーズンの南沢大滝は近年にない氷結状態とのことだったので、是非登っておきたいと思っていた。事前情報では階段状になってⅣ+程度だとか、既に緩んできて刺さりが良く簡単だったと聞いていたので、あっさり登れると思っていたのだが、実際は予想以上に難しく、リードトレーニングは玉砕に終わった。

前回は軽井沢を出発するのが遅かったので、5:00過ぎに軽井沢を出る。この時点で軽井沢はマイナス12度。ここ最近では一番冷え込んでいる。順調に佐久、野辺山を過ぎ、雪の林道を詰めて美濃戸まであがる。平日だと言うのに結構車が停まっている。前回よりも短い時間でアプローチでき、大滝下に付くとガイドの3人パーティと学生らしい3人パーティがいた(登山道との分岐に年代もののガッシャー(縦のキスリングと異名をとったICIオリジナルのザック。安くて大容量だが死ぬほど背負い辛い)が3つおいてあったので)。学生3人パーティは見学に来ただけのようで、すぐに帰っていった。

氷結状態

目の前にそびえる南沢大滝はこれまでのどの写真で見るよりも大きい。数年前来た時は左右に2ラインくらいしか取れなかったのだが、緩傾斜部から立ち上がる垂直部分のすべての面が登れそうだ。ガイドパーティは左のやや短いラインをリードして右側にトップロープをセットしていたので、続けて我々も短い登攀距離のラインに取り付いた。ガイドの方が「冷え込みすぎて氷が硬く乾燥していて登りにくい」とおっしゃっていたが、取り付いた瞬間にそのことを理解した。気温はマイナス16度。ここ数日冷え込んでいたようで、氷はとてつもなく硬い。積った雪が凍ったらしい部分もあり、所々脆い。アックスが決まった感触が薄く、気温が低いこともあっていつもリード時に使っているマムートの薄手のグローブではあっという間に手の感覚がなくなってしまった。垂直部でスクリューを1本セットしたところで手が動かなくなり一度取り付までロワーダウンし、ブラックダイアモンドのアイス用グローブに買える。再度リードを試みるが、アックスを決めるのに消耗して、2本目をセットした時点でだいぶ消耗し、3本目以降はアックステンションのお世話になってしまった。フィフィテンションは基本しないつもりでいたので、フィフィの長さなどの調整をしておらず、スクリューを決める毎に苦労する。ガイドの方にセットしてあったスクリューを使っていいと言ってもらっていたが、最後のスクリューから滝の抜け口まで長く、スクリューを追加してしまった。どえらく苦労して上に抜けた時には既に1時間たっており、ビレイしていた奥さんは固まっていた

氷結状態

これよりも長いラインをリードする元気もなく、トップロープをセットして練習することにした。結局リードしたラインをもう一度登り、真中の長いカンテラインをトップロープで登って時間切れ。真中のラインも凹各状になっていてステミングができて登りやすいのだが、途中からカンテを登るようにしたので最後は大変だった。これまでここまで長く、硬い氷は初めてで、少し自信があっただけにスムーズに登れないことはショックだった。ガイドさんの登りを見ていると、全く力を使わずにカウンターバランスでひょいひょい登っていく。長いバーチカルルートを登るには、以下に力をセーブしてレストしながら登ることが重要だと再認識させられた。まだまだ南沢大滝は登れるので、シーズンオフまでに後数回は来よう。まずはここで登れなければ次は難しいだろうし。

唯一、ガイドの方が「今年の南沢大滝は大同心大滝や摩利支天大滝よりも難しいですよ」と言っていたのが救いかも。事前情報とはずいぶん違っていたが、それもアイスの面白さと言うことで、めげずにがんばろうと誓いながら軽井沢に戻った。
(そして戻ったら小淵沢のホテルでシステムトラブルがあって24回も携帯に着信があったことに気が付いた。近くにいたのに...)

アプローチ情報
美濃戸口から美濃戸までの林道は、食い付きのいい圧雪だったので、3年目のスタッドレスタイヤだけでも不安はなかった。所々氷の轍があったが、特にタイヤを取られることはなかった。美濃戸の駐車場に行くと殆どの車がスタッドレスにチェーンを撒いていたが、そこまでの必要はないと思う(単に軽井沢の裏道の方がブラックアイスで悪いということもあるけど...)。

コースタイム
軽井沢(5:10)-美濃戸(7:30/8:10)-大滝下(9:20)-登攀(10:20/15:45)-美濃戸(16:15)-軽井沢

投稿者 Eiji : 21:56 | コメント(1) | Trackback | Category (Area95:八ヶ岳) | Category (アイスクライミング)

2005年01月06日

八ヶ岳 南沢小滝

最近クライマー友達のフリーグレードが目覚しく上がってきて、置いていかれそうで焦りを感じてきた。しかしここは軽井沢。これまで気軽に行けたエリアはすべて雪に閉ざされ、本格的なフリーゲレンデは二子山まで行かねばならない。それに東京にいた頃は前夜発でしか行けなかった「冬しか楽しめないエリア」が、車でちょっと走った所にある。奥さんとも相談し、今シーズンはアイスと山スキーに本腰を入れることに決めた。そこで今年発のクライミングは、氷結状態も十分との情報があった八ヶ岳南沢大滝・小滝に行くことにした。目標は大滝のノーテンションリード。でもバーチカルアイスのリードはまだまだ経験が足りないので、小滝でトレーニングして自信がついたらトライするつもりで計画した。

八ヶ岳に行くのは久しぶり。前回行ったのは大学の後輩の山行に同行して阿弥陀岳北稜に行った時だから、すでに4年ほど前になる。その時も南沢小滝を登ったが、トップロープでさえもまともに登れなかった。軽井沢を6:00過ぎに出発し、途中ガソリンを入れたり食糧を買ったりと寄り道をしたが、8:00過ぎには美濃戸につくことができた。軽井沢から2時間。寄り道しなければ1:40程度でこれるだろう。近い。美濃戸で準備をしていると一台クライマーの乗る車が上がってきた。駐車場には3台。やはり平日は少ない。彼らは赤岳鉱泉の方に上がって行ったようだ。奥さん先頭で南沢までアプローチするが、1時間15分ほどかかってしまう。もう少し体力を付けないと行かん。まずは小滝に向かう。誰もいない。さすが平日で、うれしくなってしまう。
小滝は以前来た時よりも発達しており、一部もろいラインもあるが、概ね硬く氷結しているようだ。ただ、正月に散々登られたようで、ピックの後で段差も出来ているし、砕けた氷がたくさん散らばっていた。気温はマイナス6℃程度。軽井沢はここの所マイナス10℃近くまで下がっているので、まったく寒く感じない。取り付きで準備をして、10:30頃登攀開始。思ったより登り始めが遅くなってしまった。次回は日の出のタイミングで美濃戸口に入れるように家を出よう。5:00頃出れば十分だろう。

右よりのラインが比較的簡単そうだったので、いきなりリードで取り付いてみることにする。出だしの5m程が85度くらいだろうか。氷は結構硬いが、タイミングをうまく合せられればよく刺さる。2m間隔でスクリューを打ち、なんとかノーテンション・フィフィレスでリードすることが出来た。前回来たときはまったく歯が立たなかったのでうれしい。スクリューを打つ時のバランスはまだまだ安定しているとはいえないが、春日渓谷の時よりは楽に打ち込めた。トップロープをセットし、奥さんと交互にたくさん登ってムーブをしっかり体に覚えこませることにする。奥さんは最初の一本はバランスが悪く、まったくダメだったが、途中からムーブを思い出したのか、順調に登っていた。アックスを決めるのはわたしより上手なくらいだ。
お互い2本ほど登って昼食。取り付きでラーメンを作って食べる。この頃から雪がちらつき始めた。今日は夕方から崩れるといっていたが、ちょっと早まったようだ。風も出てきた。
中央のもろいシャンデリア上のラインを、極力シャンデリアを破壊せず、スクリューを打つトレーニングをしながら登る。奥さんが最初に2本登り、続けて登り始めると、降雪が激しくなってきた。美濃戸からの林道に雪がたくさん積もると帰りがおっかないので、ちょっと早いが14:30頃撤収し、早々に下山する。しかし美濃戸に近づくと雪雲は稜線の方に上がって行き、駐車場についた頃は晴れ間も見えていた。雲の動きが早いようだ。帰りに美濃戸口の河原奥の氷柱の氷結状態を遠望したら、氷柱の一部はつながっているようだった。面白そうなので、今シーズン中に取り付いてみたいと思う。

小滝 小滝をトップロープで 寒さにはカプサイシン

先ほどの雪は八ヶ岳の南の方でひどかったらしく、みぞれ混じりの新雪が積もった八ヶ岳周遊道路が氷結する前に通り抜けるべく、寄り道もせず一目散に軽井沢に戻った。ノーマルタイヤの車が走っているらしく、蛇行、スピン、ガードレール激突という壮絶なタイヤ痕があった。

美濃戸口の氷柱

投稿者 Eiji : 20:29 | コメント(3) | Trackback | Category (Area95:八ヶ岳) | Category (アイスクライミング)

2004年12月24日

春日渓谷(No.1)

クリスマスイブに春日渓谷に初アイスに行った。先週日曜日に偵察に来て、薄いながらも氷結しているのを確認していたが、ここ数日の冷え込みでさらに氷結が進んでいた。F1羽衣の滝も日曜日は薄くて水がかなり滴っていたのに、右側はかなり硬く氷結しているようだ。決算賞与で購入したバイパー+アンドロイドリューシュを手に久しぶりのアイスにリードにトライする。F1の中心からやや右よりの80℃位のラインを、途中スクリューを2本打って登る。思っていた以上に登ること自体はスムーズに行けた。昨シーズンかなり湯川で登りこんでいたことと、今年一年間フリーを頑張っていたおかげか。ただスクリューの打ち込みは要修行。なかなかスムーズに打ち込めない。トップロープをセットして、奥さんと二人3~4本づついろいろなラインで登る。それほど傾斜もないけど、本当に登るだけならかなり良い感じ。

12:30頃になっていたので昼食を取りに車に戻るが、ガスヘッドを忘れたことが判明。先日の有笠山に続き(有笠山のときはガスカートリッジ)、また持ってきたラーメンが食べれなかった。仕方がないのでさっさと上まで登って帰ることにし、F1のトップロープを抜いてリード&フォローで登ることにする。F1は先ほどと少しラインを変えて右寄りを登り、次のピッチはF2下までナメ滝を上がっていく。F2は昨日結構登られた様で、だいぶでこぼこができていた。F2もスクリュー1本打って突破し、F3下までロープを伸ばす。F3の取り付きまでコンテで上がり、F3はノープロテクションで登った。F3は流水がひどく、氷は柔らかくてスカスカ刺さるがロープもグローブも濡れてしまう。F3上に奥さんが登ってきた時点で15:50になっていたので、F4は行かずにここから懸垂する。合計3回の懸垂で取り付きまで戻れた。F3のところに左岸から入ってくる支流はまだ登れる状態ではなかった。

F4も登ってないことだし、再度もう少し氷結が進んでから来たいと思う。軽井沢からちょうど60分。始めてきたけど、リードも気軽にできるし、湯川とは違った感じで使えるゲレンデだと思った。

F1 F1をトップロープ 氷結状態

投稿者 Eiji : 23:49 | コメント(3) | Trackback | Category (Area95:八ヶ岳) | Category (アイスクライミング)